転勤したから出世できるとは限らない
「転勤になったから出世コースに乗った」と考えるのは早計だ。
大企業では、東京本社から地方支社へ異動したり、営業所から本社へ戻ったりする人事異動が珍しくない。しかし、転勤そのものが昇進を保証するわけではない。
転勤には、欠員補充、組織再編、経験を積ませるための配置転換、本人の適性を考慮した異動など、さまざまな理由がある。
そのため「転勤した=会社から期待されている」とは限らない。
出世につながりやすい転勤もある
一方で、転勤が出世につながるケースも存在する。
例えば、重要な支店の支店長候補として地方拠点に赴任するケースだ。
大手銀行や総合商社、メーカーなどでは、一定規模の拠点を任される経験が管理職登用にプラスになる場合がある。
営業部門で成果を上げ、重要顧客を担当した後に大型支店へ異動するようなケースなら、将来の管理職候補として評価されている可能性もある。
重要なのは「転勤したこと」ではなく、「どこへ、どの役職で、どのような目的で異動したのか」だ。
出世コースから外れる転勤もある
転勤なら何でもプラスというわけではない。
本社の重要部署から地方の小規模拠点へ移り、その後も本社の中枢部署に戻れない場合、結果的に出世競争で不利になることもある。
特に、人事部、経営企画部、財務部、法務部など、経営層との接点が多い部署から離れた後に重要ポストへ戻れないケースでは注意が必要だ。
ただし、地方勤務だから出世できないと決めつけることもできない。地方拠点で大きな成果を出し、その実績を評価されて本社へ戻る人もいる。
出世を左右するのは転勤先より実績
出世を考えるなら、転勤先だけを気にするのは得策ではない。
重要なのは、異動先で何を任され、どのような成果を残したかだ。
例えば、営業担当として新規顧客を大幅に増やした、赤字拠点を黒字化した、大型プロジェクトを成功させたなど、会社にとって分かりやすい成果を出せれば評価につながりやすい。
反対に、転勤先で目立った成果を残せなければ、転勤したという事実だけでは評価されにくい。
「転勤=出世コース」と考えないことが重要
転勤はキャリア形成の一つの手段にすぎない。
本社勤務、地方勤務、海外勤務のどれが有利なのかは、会社の人事制度や部署によって異なる。
転勤辞令を受けたときは「出世コースに入った」と喜ぶだけでなく、「なぜ自分がこのポジションに選ばれたのか」を考えることが重要だ。
転勤先で成果を出し、次の重要ポストにつながる実績を作れれば、結果的に出世コースへ進む可能性は高まる。
つまり、転勤そのものが出世コースなのではない。転勤先で何を任され、どんな成果を出すかが出世を左右すると考えたほうがよい。
転勤に関する口コミ
転勤になったときは期待されていると思ったが、単純な人員補充だった。転勤だけでは出世とは判断できない。
地方支店で結果を出して本社に戻った先輩は、その後かなり早く管理職になった。転勤先での実績が重要だと思う。
海外赴任を経験した人が全員出世するわけではない。帰国後の配属や評価のほうが大きいと感じる。
本社の重要部署から地方へ異動したが、数年後に本社へ戻って昇進した。転勤だけで出世コースから外れたとは言えない。
転勤=出世と思っていたが、実際には昇進する人としない人がいた。結局は役割と成果次第だと思う。
