花形部署から別の部署へ異動すると、「出世コースから外れたのではないか」「左遷されたのではないか」と不安になる人は多い。
しかし、花形部署からの異動=左遷確定とは限らない。
むしろ、将来の管理職候補に複数の部署を経験させる目的で、花形部署から異動させるケースもある。
花形部署からの異動が左遷と見られる理由
花形部署とは、会社の中でも売上や利益への貢献度が高かったり、経営陣との距離が近かったりする部署を指す。
たとえば大手企業なら、法人営業、経営企画、海外事業、商品企画、マーケティングなどが花形部署として挙げられる。
そこで成果を出していた社員が、管理部門や地方拠点などへ異動すると、「評価が下がったのでは」と考えやすい。
特に、役職が下がったり、重要なプロジェクトから外されたりした場合は、左遷の可能性を疑う必要がある。
花形部署からの異動が出世コースの場合もある
花形部署から異動したからといって、必ずしも評価が下がったわけではない。
管理職候補の場合、営業、企画、人事、経理など複数の部門を経験させて、会社全体を理解できる人材に育てることがある。
たとえば、法人営業で実績を上げた社員が経営企画へ移れば、現場経験を経営戦略に生かせる。
海外事業から国内事業へ移るケースでも、グローバルな経験を国内の事業運営に生かす狙いが考えられる。
左遷の可能性が高い異動とは?
注意したいのは、異動後に明らかに仕事の重要度が下がっているケースだ。
大口顧客を担当していた社員が、突然ほとんど裁量のない仕事へ変更された場合は、評価が下がった可能性がある。
また、役職が外れる、部下がいなくなる、昇進候補から外れる、重要案件から外されるといった変化が複数重なる場合も注意が必要だ。
単純に部署名だけを見るのではなく、異動後の役割と会社から期待されている仕事内容を見ることが重要になる。
「花形部署→管理部門」なら一概に左遷ではない
花形部署から人事部、財務部、経理部などへ移った場合も、左遷とは限らない。
将来的に部長や執行役員などを目指す人材には、現場だけでなく管理部門の経験が求められることもある。
特に経営企画や人事企画、財務戦略など、経営判断に近い仕事なら、むしろキャリアアップにつながる可能性がある。
異動後の評価を確認することが重要
左遷かどうかを判断するなら、異動先の肩書き、仕事内容、権限、評価制度、上司からの期待を確認するとよい。
「花形部署ではなくなった」という一点だけで判断するのは早計だ。
会社によって花形部署の定義も出世ルートも違うため、営業部から人事部への異動が左遷になる会社もあれば、将来の管理職登用を見据えた人事異動になる会社もある。
結局のところ、花形部署からの異動=左遷確定という考え方は間違いだ。
異動後の仕事内容と、その後の昇進実績まで確認して判断する必要がある。
花形部署からの異動の口コミ
花形と言われる営業部から管理部門へ異動したが、数年後に管理職へ昇進した。最初は左遷だと思ったが、結果的にはキャリア形成に必要な異動だった。
企画部から地方拠点へ異動したときは出世コースから外れたと思った。ただ、重要なプロジェクトを任されていたので、単純な左遷ではなかった。
花形部署に長くいるより、いろいろな部署を経験したほうが管理職になった後は役立つと上司から説明された。
異動先で役職も権限も下がったので、さすがに評価が落ちたと感じた。部署だけでなく、仕事内容を見るべきだと思う。
花形部署からの異動だけで左遷と判断するのは危険。異動後にどんな仕事を任されるかが一番重要だと思う。
